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立川志の輔 独演会
春秋座志の輔らくご10周年!
10周年を迎える名物公演。
本年は、「大河への道」ー伊能忠敬物語ーを伊能忠敬翁没後200年を記念して京都で再び上演!
記念の年にふさわしい“志の輔らくご”になりました。
【公演日・開演時間】9/8(土) 4:00PM
【会場】京都芸術劇場春秋座(京都造形芸術大学内)
全席指定
お座席は、1階最前列のいずれかです。
(正確な番号は、お互いのプライバシーのため、申し上げられません。)
◆注意事項◆
※入札価格はチケット1枚です。
2枚ご希望の方は、同時出品しているものに、ご入札ください。
※チケットは手元にございますので、ご入金確認後、すみやかに発送いたします。
※開催中止、延期の場合のご対応につきましては、落札者さまより主催者にお問合せくださいませ。
(主催者へのご連絡先は、券面に記載されています。)
※今回は、商品の性格上、発送は配達記録郵便等の直接手渡しによる方法で行います。
※送料は一律300円です。(DVD等を含め同時にいくつ落札いただいても、送料は1回に付き300円です。)
※終了後、Yahooから送られてくる落札通知メールのメッセージ欄に、お取引の方法を記載していますので、お読みください。お取引のスピードアップの試みとして、今回は落札後、落札者さまよりご連絡をいただく方法をとらせていただきます。お手数ですがよろしくお願いいたします。
(2018年 9月 2日 21時 42分 追加)
春秋座で10年目
「あの京都芸術劇場の春秋座で落語?私が?」
初めてオファーをいただいたときは、光栄に思いつつも、少々戸惑いました。考えてもみてください。
ご案内の通り、春秋座は三代目市川猿之助(現猿翁)さんが芸術監督として心血を注がれた、大学内にあるものとしては日本初の、歌舞伎の上演も可能な、本格的大劇場です。
大歌舞伎のみならず、現代劇も能狂言もオペラもバレエもダンスも舞踊もコンサートも文化講演も研究発表もぴたりとはまる。
そういう、日本中どこを探してもない画期的な劇場で、私のような京都生まれでもなければ芸術より話術というなりわいの人間が舞台に上がったりしたら、「ここはお前が落語をやる場所ではない!」なんて、春秋座の神様からおしかりを受けないとも限りません。
ところが、最初に抱いた逡巡(もしかして神様への忖度?)も消えてしまうくらい、春秋座の舞台にどんどん惹かれていく私がいるのです。
落語家になって今年で35年。
その間、全国各地(時にはアジア各国)の規模も種類も実にさまざまな空間(なかには海上に造られた波間に揺れる高座や、故人のたっての願いということで葬儀の祭壇の前にしつらえられた高座もありました)で落語をしていくなかで、しみじみ実感するようになったのです。
「その空間をいかに落語の空間にしてお客様に楽しんでいただくか」という一心であれこれ試行錯誤をしているうちに落語家として鍛えられていったばかりか、それぞれの空間が持つ〝気や個性がいい刺激となって、舞台演出も含めて、私の落語そのものが、少しずつ変わっていったということを。
だからこそ、年甲斐もなく(?)心ときめいて、ワクワクしてしまったのです。
「他にはない、あの空間で落語をしたら、いったいどんな感じになるんだろう」と。そんな思いもあって、私が初めて春秋座の舞台に上がったのは2009年9月12日のことでした。
このときの演目は『バールのようなもの』と『井戸の茶碗』の二席でしたが、花道といい、その奥にある鳥屋といい、桟敷席といい、客席全体に漂う華やかでいながらしっとりと洗練された和のテイストといい、春秋座全体が醸し出す、南座や歌舞伎座などとも共通する、独特の奥深い〝気をたっぷり浴びながら高座をつとめられたのは得難い経験でしたし、何より、この劇場の神様が怒っている気配が感じられなかった(もしかすると私が鈍感だったせいかもしれませんが)のには、ほんまに!ほっとしたものです。
そうはいっても、正直、私の公演はこのとき1回限りだろうと思っていたのです。
それが意外にも「来年も」とおっしゃっていただき、3年目からは2日間公演となり、7年目の2015年からは3日間公演となり、気がつけば今年ではや10年。
まさか、こんなに続くとは思ってもみませんでした。
何しろ、私もこの劇場に不慣れなら、劇場スタッフも落語公演といえば京都にゆかりの深い桂米團治兄さんの独演会のみで、他のジャンルと比べて不慣れだったため、最初のうちはスムーズにはいかなかったからです。
けれど、それもごく最初のうちだけ。
年を追う毎にどんどん呼吸が合っていって、いまでは私のなかでも指折りの、心通うクリエイティブな空間、贔屓の劇場となっているのです。
それが証拠に、3年目には、最近は東京の赤坂ACTシアター以外ではあまりやらなくなった『中村仲蔵』をやってみたり、4年目には、初演のパルコ劇場以外では演出がむずかしいので避けがちな『大河への道』をやってみたり、5年目には森鴎外の短編小説を落語仕立てにした『高瀬舟』をやってみたり(このときは、高座の後ろを高瀬川に見立てた演出をしてみたのですが、さすがは京都。よそでは決してあり得ない臨場感が生まれて、私自身ぞくぞくしましたっけ)。
今回は伊能忠敬没後200年ということで、再び『大河への道』を上演いたします。他の空間ではなかなか実現しないさまざまなチャレンジが出来たのも、この劇場とこの劇場のスタッフと私との間に生まれた一体感があればこそ。本当にありがたいことだと思っております。
ただ、実を言えば、私にはもっとありがたいと思っていることがあるのです。それは、この劇場を運営している京都造形芸術大学の教育姿勢です。
私の公演に限らないでしょうが、2階席は造形大の学生のために低料金で観られるように提供されている。
これは本当にすばらしい!
若い頃に生の公演を見聞きすることが、のちの人生にどれだけ役に立つか、役に立たないまでも豊かにするか。東京の大学に進学するまで、歌舞伎も演劇も落語もほとんど生を観られなかった私からみたら、造形大の学生がどれだけ羨ましいことか。加えて、学生に劇場スタッフを体験させているところもすばらしい。
今回は志の輔らくご10周年ということで、学生の皆さんからのアイデアが満載のロビーでの展示や催しでお祝いをしてくださる、とのこと!本当に楽しみで嬉しいことですし、これまで足を運んでくださったお客様と私志の輔への思いがけないプレゼントになると思います。
こういう教育ファースト、学生ファーストな姿勢は他の大学(ことに理事長さんたち)にも是非見習って欲しいですし、何だったら私も造形大に入りたいくらい。もっとも、最近はさっき昼食に何を食べたかすら覚えてない始末。とてもじゃないですが、試験に合格出来そうもないのがちょっぴり残念です。
立川志の輔(談)
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